2. 神代植物公園の概要

1) 立地条件

 調布市深大寺元町に位置する神代植物公園の東地区整備エリア9.0haのうち、約1.0haが計画 地となる。

●アクセス

・公共交通機関は、京王線、JR中央線からバスを利用する。アクセス道路は、東西に走る甲州街 道、人見街道と交差する武蔵境道路が、公園の正門に隣接している。

●土地利用

・公園のある深大寺地区一体は、住宅地や造園業者の圃場が広がっている。公園の南側にあたる佐 須地区には、畑や植木畑がまとまって広がるほか、佐須用水沿いには、水田も残されている。

●公共施設

・本公園周辺に立地する公共施設としては、小中学校等の教育施設、調布市総合体育館、深大寺老 人憩いの家等の社会福祉施設、都立農業高校神代農場などがある。

●文化資源

・ 深大寺周辺には、そば屋、茶店等が多く開業し、門前町を形成している。また、国分寺崖線沿い には、公園区域内の深大寺城跡等の遺跡が分布している。

・公園に隣接する深大寺、青渭神社の他、虎狛神社、祇園寺等の社寺が多く分布している。

● 自然環境

・本公園の南にある国分寺崖線に典型的な武蔵野の雑木林が残されており、湧水も多く分布している。これらを水源とする佐須用水、深大寺用水等も残されている。

・佐須地区では、谷戸が残されており、雑木林、用水、水田、畑等が一体となった里山の環境が形 成されている。

・本公園の南側、国分寺崖線にそって、野川が流れている。

● 動植物

国分寺崖線を中心とする深大寺、佐須地区一帯では、以下のような動植物が見られる。

○ 植物

 ・樹林地:ケヤキ、コナラ、クヌギ、シラカシ等の木本類、ラン類、カタクリ等の草本類

 ・水 辺:ミゾソバ、レンゲ、セリ、セキショウ、ノコギリワカゴケ等

○ 動物

 ・昆虫・両生類・魚類等:トンボ、カエル、ホタル、イナゴ、サワガニ、カワニナ等

 ・鳥 類:カワセミ、コサギ、キセキレイ、セグロセキレイ、アマサギ、ヤマシギ等

2) 敷地条件

● 神代植物公園の開園区域の概要(平成9年度神代植物公園のあらましより)

 昭和36年10月に植物公園として開園した。有料開園区域を中心に整備が続けられ、現在開園 面積は、約45.7haとなっている。

 神代植物公園の特徴は、以下の通りである。

1. 学術研究を目的とした植物園と異なり、豊かな花と緑を楽しみながら植物の知識が得られ る。

2. 日本に古くから伝わる花木の園芸品種を多く集め、これを保存栽培している。

3. 緑の相談所を昭和53年10月に設置し、見本園など緑に親しむ教材の場とし、都市緑化の普 及、技術の指導など緑化相談を行っている。

● 緑の相談所

 緑の相談所は、都市緑化を推進するための施設で、都市住民に対して植栽管理の方法や都市緑 化に関する広報活動、各種催し物などを行うことを目的としている。

 主な運営活動は、緑化啓発を目的とする展示(常設)や見本園の管理、植物園の案内、緑に関 する講習会、季節の植物手入れ、実技指導、映像による植物図鑑の設置、緑の相談等がある。

● 事業状況

・東側追加開園部分は、計画面積9haのうち約70%が用地買収済みで、臨時駐車場や広場として 暫定整備し既に開園している。

・東地区9haのうち、森づくりのエリア(1ha)についても整備工事の中で整備を行う。将来は 有料区域に拡大する方針である。