6. 協働計画

1) 協働組織の考え方

「22世紀の都市の森づくり基本調査」(平成9年度)では、都民・東京都・企業が協働で森づく りを実施する組織として「森づくりグループ」を設置するとしている。

a.森づくりグループの概要

・森づくりグループの運営は、会員と森づくりセンター※(平成10年3月報告書P110参照)、現 場管理事務所、緑の情報センター、緑の相談所の協働によって行う。

・森づくりグループは、一般の都民が中心的な担い手として参加しその他に、森づくりの活動内容 に応じて既存の活動団体と連携し幅広い都民の参加・協力体制を形成する。

・地元企業や地元の自治体との連携も考えられ、条件に応じて支援を要請する。

・森づくりグループにおける活動項目は植栽管理や環境管理を行う維持管理とイベントや調査研究 活動等をプログラムする運営管理がある。

※森づくりセンターは森づくりグループの支援や、森づくりクラブ同士の連絡・調整、関係者間の 連絡・調整を行う、森づくりの核となる運営組織である。

②森づくりグループの活動メニュー

a.森づくりのステージ

森づくりは、企画・創出・育成・継続の4段階のステージによって構成される。

<企画>人集めや森での具体的な活動内容を計画する段階

<創出>森づくりへ実際に着手する段階

<育成>森を構成する樹木を育て、次第に環境を整えていく段階

<継続>森を維持するための必要な管理やイベント等を行い、地域に森を定着させる段階

2) 神代植物公園における協働体制

森づくりの実施組織として、会員制の「森づくりグループ」を組織する。森づくりクラブは会 員と東京都の協働体制によって運営を行う。

森づくりグループの役割としては、森の育成管理、催事企画の運営、ボランティアの育成、東 京都や参加団体、企業との連絡・調整、一般都民への情報発信、調査・研究が考えられる。

森づくりグループの概要を以下に示す。

fig7

図 7 森づくりグループの協働体制

①役割分担

●森づくりグループ

・森づくりの推進母体である。都民が主体となって森の育成・管理作業を実施する。また、地域の 活動団体、教育機関等とのネットワークを形成し森づくりを展開する。

●都民

・森づくりの主役である。都民は「森づくりグループ」の会員となり、森づくりに取り組む。「森 づくりグループ」の会員には、一般都民の他に、緑の相談所及び公園利用者、地域の活動団 体、教育機関等が想定される。

●東京都

・森づくりの事業主体となる。「森づくりグループ」の活動にかかる環境整備やノウハウ、資金、 資材、人材の提供等を行う。

●企業・近隣区市

・森づくりを支援する。「森づくりグループ」に対して森づくりのための資金、資材、人材、広 報・PR等の支援を行う。

②協働組織の育成計画

本公園は植物公園であり、また、将来的に東地区は有料区域となる計画であるため、東京都 は、協働においても継続的にコントロールしていくことが求められる。

協働における都民と東京都の関係は、主体性の違いにより以下の3つのタイプに整理できる が、神代植物公園での協働は、東京都が主体となって運営を行うタイプ1から立ち上げ、都民と 東京都が対等な立場で運営するタイプ2を目指すものとする。

fig8

○タイプ1:東京都が主体で都民が参加する領域

○タイプ2:都民と東京都が対等の協働領域

○タイプ3:都民が主体で、東京都が支援する領域

図 8 都民と東京都の関係からみた協働タイプ

fig9

図 9 組織育成のプロセス

③協働プログラムの体制

「22世紀の都市の森づくり」における協働は、東地区における“森づくり”を軸に神代植物公園 内、公園外で様々な活動を展開していく。

神代植物公園内では、緑の相談所での講習会・研修、見本園、バラ園や雑木林などの管理、東 地区エリアでの公園づくり等のプログラムが考えられる。公園外では、深大寺周辺の雑木林や農 地の管理、地域のまちづくりボランティア、神代植物公園以外の都立公園の公園管理などが考え られる。

fig10

図 10 森づくりグループの活動展開イメージ

④協働のプロセス 神代植物公園における協働は、企画→創出→育成・継続の流れの中で捉えることができる。

「企画段階」ではワークショップにより森づくり計画、活動計画の検討を行う。

「創出段階」では植樹を行い、森づくりをスタートさせる。

「育成・継続段階」では森の育成管理を中心に、教室・観察会、イベント、普及・啓発活動、調 査・研究等の活動を展開する。

fig11

図 11 協働のプロセス

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