7. 森づくり実施に向けた課題

1) 森づくり計画

・神代植物公園東地区基本設計に対応させた森づくり計画とし、公園の中で、22世紀の都市の森 づくりの地区だけが特異な空間にならないような森づくりを検討する必要がある。

・敷地特性に応じた植栽計画や空間計画を立て、森づくりの始まりの時点から、100年後の森をあ る程度想定しておく必要がある。

2) 都民・企業への呼びかけ

・都民・東京都・企業との協働体制を築くには、都市緑化の重要性もあわせた普及啓発を行い、 100年間という時間をかけて巨樹を育成し、森を創出するという22世紀の都市の森づくりの意 図を広く理解してもらう必要がある。

・22世紀の都市の森づくりを都民に広く知ってもらうと同時に、多くの都民の意見を反映させた 森づくりにするため、直接森づくりに参加できない都民からも、森づくりに対する考えやアイ ディアを引き出すような仕掛けを考慮する。

・一部の人だけに広報することにならないように、広報媒体の選択等を十分に留意する。 ・22世紀の都市の森づくりを企業に呼びかける時には、社会貢献や企業側のメリット等を広報 し、長期的に広報活動を続けていく必要がある。

3) ワークショップ

・ワークショップの参加者の構成が、ある特定の人(年齢層や職業など)にかたよらないように留 意する必要がある。

・22世紀の都市の森づくりの意図を理解してもらい、ワークショップの参加者が今後も継続的に 興味や関心を持つような仕掛けをし、森づくりグループへの参加につながるようにする。

・ワークショップに参加した人たちが森づくりクラブでリーダー的な役割を担うことを意図する が、その一方で過度の負担がかかりすぎないような配慮をし、参加が継続することに重点をお く必要がある。

・ワークショップは、楽しく集まるだけが目的ではなく、森づくりを行うための手段であることを 十分理解し、運営することが重要である。

4) 植樹

・参加者が楽しんで植樹が行えるよう配慮する必要がある。

・広く都民に知ってもらえる機会であるため、アピール性を強く持たせる。

・22世紀の都市の森づくりの意図を確実に理解してもらうような、広報をする必要がある。

・植樹へ参加した人たちが、継続して22世紀の都市の森づくりへの参加が期待できるような植樹 とする必要がある。

・植樹は、都民、東京都、企業の協働体制づくりのきっかけであるため、協働体制の重要性や意義 を知ってもらう必要がある。

・今後森づくりを継続させるには、地元の住民や企業、教育機関に支援してもらう必要があるた め、都市緑化活動に熱心な人材を発掘し、今後のネットワーク体制を築くためにも良好な交流 関係をつくる心構えが必要である。

5) 協働組織について

・協働組織は継続させる必要がある。

・継続させるための人材の発掘は、初期段階で確立する必要はあるが、活動を続けていくうちに、 リーダー的な存在の人や優れた技能の持ち主があらわれる。初期の人材発掘に固執せずに、根 気強く活動を続ける必要がある。

・有意義な活動を末永く続けていくには、財政的な基盤整備が重要である。東京都からの支援のみ ならず、都民や企業などからも支援が受けられるように、支援者に対して透明性のある会計報 告をする必要がある。

・住民参加やNPOは必要な手法であるが、一時的なブームのものにならないように、適切な情報 を、迅速に、確実に受発信する組織の運営を心がける。

6) その他

・余暇時間を有し、活動力の旺盛な高齢者の積極的な参加を促した森づくりを展開する必要があ る。

・小中学生やその両親の参加を促し、高齢者と子供たちの知識や技術の伝承の場となるような森づ くりに取り組む。