イベント

2019/04/14(日) 第20回「森の博士になろう!」〝春の生き物さがし”

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   天候 薄曇り     参加者 会員 21名 一般63名(子供36名)
 明け方の青空が、西の方から拡がってきた雲に徐々に覆われ開会の頃は曇り空に。 予報では夕暮れに向かって風も出て天気は下り坂、せめてイベントの間は穏やかにと祈る様な気持ちだった。 
 10時会長の開会挨拶に続き、石川講師から春でなければ見る事の出来ない生き物の生態などを、子供にも分かる様に優しく説明して頂き、さあ生き物さがし出発。<1> さあ森に出発
歩き始まるや早速ダイダイの幹にテントウムシの幼虫を見つけ、樹の天敵アブラムシと、それを食すテントウムシの関係を説明。 なるほど小さな上に樹皮と同じ様な色で、我々じゃ簡単に見過ごしてしまう。 子供たちも真剣に説明を聞き、一生懸命見つけようとしていた。
落ち葉溜めでは腐葉土を掘り返しカブトムシの幼虫を探し、コンポストに溜めた枯損木や園路の朽木を溜めたエリアでは朽木に棲む虫探し。 虫が出てくるたびに「あ、いたー」と歓声が上がり、「これはなぁに」と石川さんを質問攻め。 一つづつ名前を上げ、顎は強いから気をつけて、そーっと持ってあげよう、その虫は毒はないけど触ったら手を洗って、と優しく説明して頂いた。

 朽木の虫探しでは、事前にクワガタの幼虫を確認していたので材割りを実演したが、残念ながら見つけられなかった。しかし材割りの傍らにしゃがみ込み身じろぎもしないで成り行きを見つめる子、真似をして一緒になってシャベルで朽木を突く子、みな興味津々の様子だった。
その他ムクノキの樹皮裏やアマドコロなど草叢に生息する生き物など探して廻り、終了時間も迫ったので出発点に戻り改めて全体的な説明をして頂き質問を受け散会となった。

 これまで春の催しのメインだった、カブトムシ幼虫採集、シイタケ菌打ち体験を取り止めて、森を散策して生き物を探すだけの取り組みで果たして大丈夫なのか。 子らの好奇心と歓喜の表情が、そんな大人の心配を吹き飛ばして、楽しく有意義な催しになったと思う。

「春の生き物さがし」同行メモ 

 

 カーディガンの袖にナナホシテントウが止まって固まってしまったお嬢ちゃん、そのお母さんだろうか「手を上げてごらん、テントウムシは上に登る性質があるから。指先まで上がったら飛んで行くから」と教えていた。 振り払ってあげたり、叱咤したりしない、このお母さんの子育て感を垣間見たような気がした。 きっと自然や生き物に寄り添える人に成長するのだろう。  私達もそんな立ち位置でこの森を守って行きたい。
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2019/04/06(土) 都立・林試の森公園 見学会

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武蔵小山から10分ほどの都会にある林試の森公園。
案内役の2名の会員の後に続く16名。入り口の水車門のところで「こんな高台に水車があるなんてどういうこと?」「この人工的な水路に水が流れて来たって、この水車の位置は流れより高すぎるんじゃない?」とかしましく、歩みが止まりがち。
やっと園内に入ると案内役の一人、Tさんが「このすっきりした樹形はオスのイチョウだなあ」「え、そうなんだ!(さすがTさん)樹形で雄株と雌株が見分けられるんだ!」と思ったのもつかの間、「え~!(昨年の)ぎんなんの実が落ちてますよ~」「あはは、そりゃ性転換したんだな。植物にはよくあること」「ほんとですか~、怪しい」と楽しい解説に一抹の不安が…。それでも遠目に見ただけでシロダモに似たヤブニッケイを見分けたり、タラヨウやサカキと言ったあまり特徴の無い樹木の名前も次々に教えて下さる、さすが~!
明治33年に目黒試験苗圃として設置されてからさまざまな研究所が置かれていた跡地の公園だが、さすがにカロリナポプラやスズカケノキは30mはあろうかという巨木だし、めずらしい木も沢山あって、へえ!へえ!連続の観察会。しろうと集団とはいえベテラン会員の厳しいツッコミにも負けない引率のTさん、Hさん楽しい解説ありがとうございました。

2018/12/02(日) 第19回森であそぼう!「もみじまつり」

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  天候  曇  参加者 一般109名(うち子供 66名)会員 20名
 前日の師走を忘れるような青空と暖かさだったが、今日は残念ながら曇が広がり陽の射さない分矢張り肌寒い。 時限前に集合場所に着いたが、すでに先着組が器材の搬出準備を終えていて直ぐにフィールドへ出発。各々会場準備を進める中、受付時間前に到着した母子が「早起きしたので、早いけど来ちゃいました」、急遽受付しているうちに続々参加者が集まって来る。 園長始め公園の職員の方にも参加いただきいよいよ定刻10時、孤嶋代表のあいさつでお祭り開始だ。

 まず始めは落ち葉集め、おもいおもいに袋を携えて森に散って行った。 小さな手で一つ一つ拾い集める幼い子、大きな子は両腕で抱えるように掻き集めて、森の南端の落ち葉プールに運んだ。プールでは先に運んだ子らから落ち葉ダイブが始まっていた。幼児の腰が埋まるほどに積まれた落ち葉の山を駆け抜ける子、ゴロゴロ転がる児、飛び込む子。 服に着く枯葉を払いながら、直ぐ行列に並んで繰り返し飛び込んでいた。 あっという間に時が過ぎ、名残惜しげに落ち葉を空中に掻き上げてもうひと暴れ。 

 次は「宝さがし」木の根元に隠された番号札を探すゲームが始まる。隠し場所のヒントMapを用意して親子でも探せる設定だったが、手当たり次第総当たりで探しまくる学童らには敵わない、先に見つけられてしまってMapを持ってうろうろしている親子がいた、これは工夫が足りなかったかも知れないね、次は上手くやるからごめんね。でもヒント無しで番号札を見つけて意気揚々の子ども達の表情に、本来の子供らしい笑顔が見れた様な気がした。

 同時に始まった恒例「森のクラフト」今回の出し物は、竹トンボ、葉っぱスタンプ、リース作り、木の実の置き物作りと盛り沢山だ。
 「竹トンボ」は良く枯らした竹を薄く加工して、熱っして捻って羽の形にした鈴木(幸)さんの力作。軸の長さ、孔の位置とバランスを要する細やかな仕事を30セットこの日のために準備して頂いた。本来はキットにして現場で子ども達に組み立て色付けして貰うつもりだったが、鈴木さんが参加できなくなり組立てたものに色付けだけしてもらうことになった。
いつも厳しく丁寧に子らを指導する鈴木さん、次回は何を作るのか、子らもきっと楽しみにしているだろう。
 「葉っぱスタンプ」は、自分で気に入った葉っぱを森から採って来て、スタッフと一緒にその樹や草の名前を調べ、好みの絵の具を塗って転写し葉っぱの名前を書き添えてもらった。 
 リース、木の実の置き物は子供にも人気だが、大人も遣ってみたくなる程年々本格的になってきた。準備するスタッフもかなりの熱の入れようだった。 
 今回は参加した親御さんを対象に「森づくり作業体験会」お誘いのチラシを配った、来月から新たな試みとしてその作業体験会が始まるが、ひとつ視点を変えて大人対象の催しも計画してみたらどうだろう。・・・

一生懸命なのに何回やってもうまく飛ばない竹トンボ、うまい子の飛ばすトンボが悠々と空を飛ぶから、なおさら焦ってうまく行かない・・・挫けないで何度も繰り返ししやってるんだけど・・・ でも帰る頃にはちょこっと飛ぶようになったね。はにかんだ笑顔がとても嬉しそうだった。
  春は、カブトムシ幼虫観察会。 また森に来てください。

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竹トンボ、どこに行っちゃった? もうちょっとだね

2018/11/23(金)勤労感謝の日 高麗神社散策

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  企画班オプション  天候 晴 参加者 12名
 今日は企画班の呼びかけで埼玉県日高市にある「高麗神社」周辺の散策に出掛けた。滅多に乗ることのない八高線に乗り,箱根ヶ崎を過ぎると埼玉に入る。車窓から奥多摩の大岳山の特徴的な山容の向こうに富士の頂が見えた。北東に回り込んで来たんだから当たり前だが大岳のコブは逆だし、富士が寄り添うように見えるのも妙だった。終点の高麗川駅到着、西武線、東上線で来たメンバーと合流し「高麗神社」目指して出発。
快晴、無風、絶好の散策日和、景色を眺め、街路樹を観察したり民家の庭先の花に立ち止ったり、のんびり20分は歩いたろうか、高麗川の流れが見える標高差10m位の崖の上に出る。 上流に高麗川の蛇行に出来た曼珠沙華で有名な巾着田があるが、ここも高麗川が大きく蛇行している。大昔ここは現在の川筋よりも大きく蛇行したらしく、その時代に台地を穿って出来た崖線の様だ。 崖線下、現在の川筋の間の広大な低地は、河辺に竹林が連なり、その外側は牧場だったらしく牧草地が広がっている。 廃業し、もぬけの殻の牧舎から鼻を突く臭いが漂って来た。崖線に沿って緩く下る道が川に近づき現在の河縁を行くようになった時、岸辺にシロダモが数本並び、紅い結実と雌花の開花を同時に見る事が出来た。
 目指す「高麗神社」は高麗川の深い谷を挟んだ向こう岸、奥武蔵の東端の山を背に対岸の平野を一望するように建っていた。 一の鳥居の前で記念撮影し境内に入ると右手にトーテンポールのような朝鮮由来の石造りの道祖神”将軍標”があり、次いで二ノ鳥居の前に“芳名板”があり有名人の名前が並んでいた。なるほどさすが出世開運のご利益があるとかで、総理大臣から、経済人、文士、タレントが名を連ねている。
参道を奥に進み”御神門”をくぐって拝殿し裏手にある江戸時代に建てられた高麗家住宅を見学した頃はちょうど昼時。さて昼めしはどこでという事で裏山の高台にある水天宮ならさぞ見晴らしの良い場所だろうと、空きっ腹を押して急な山道の階段を登った先は鬱蒼たる樹林の中に、ポツンと鳥居と小さな祠がある広場だったが、台風被災か最近伐採したサワラの丸太に腰を下ろしてんでに弁当を広げることになった。
食後は急階段を下り、山沿いの道を東に10分ほど歩き高句麗渡来王族若光の菩提寺「聖天院」へ。 ここも背後の広大な斜面に伽藍宿坊が配置され本堂前の見晴台からは埼玉中心部の街並みも眺望できた。純和風の伽藍の東に若光境王の墓、西には韓国様式の慰霊園があった。
また最上段の本堂裏には”雪山”と呼ばれる白い巨大な岩盤が露頭を現わしている。本堂改築時、山の斜面を削っている時に偶然発見されたという。 埼玉では武甲山の石灰石鉱床が有名だが茶褐色の両隣の岩の間に20m位の白い岩盤が印象的だ、いつも物静かなK代表もこの時ばかりは鉱業関係出身の面目躍如、いつになく行動的だった。今日の散策はこれでおしまい、15時駅頭に戻って散会した。
 古代日本と朝鮮の歴史的関係については以前から興味があり、少しは本も読んだが改めて興味が湧いてきた。

 

 

2018/09/09(日) この暑さ、この夏最後? 港区白金台の「自然教育園」観察会

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見学会イベント  天候  晴  参加者 16名+1名

10時、国立科学博物館自然教育園集合。折りしも「目黒さんま祭り」の当日で、目黒通りでは早くも”直火焼き”の煙が勢いよく立ち上り秋刀魚の焦げる匂いが漂っていた。振舞い待ちの行列が一車線を埋め尽くし延々首都高の高架下辺りまで続いている。
イベントの舞台や屋台のテント準備で忙しく走り回る人の間を縫ってロータリーを通り抜け、一路教育園を目指す。
30℃には達しないが朝から汗が滲むほど蒸し暑い、ともかく冷房の効いた展示室で待つ。10時全員集合、企画班より資料に沿って本日の観察目標と行程の説明の後、いよいよ散策に出発。
 この自然園の生い立ちは、400~500年前の室町期、豪族の館から始まり、江戸時代は高松藩の下屋敷、明治時代は陸・海軍の火薬庫、大正時代は白金御料地と・・・一般庶民が立ち入ることが出来なかったため、この地に豊かな自然が残され1949年に天然記念物及び史跡に指定され、一般に公開されるようになった。(園しおりより)
国立科学博物館の付属自然植物園で、極力人手を入れない、下刈もせず、倒木は朽ちるに任せる管理法で、動植物すべての生物群の基礎調査が古くから継続されている。
1950年当時、マツなど針葉樹が主体を成していた林は、自然公園に指定され下草も刈らない管理法に変わって以来今や広葉落葉樹主体の森に変容しつつあり、大名庭園だった湿地には古武蔵野を彷彿とさせる多くの水性植物が茂っていた。
 今回見学の目玉の一つ、トラノオスズカケは、四国、九州に分布し、絶滅危惧種にも指定される暖地植物の希少種。 何故関東のこの地に育ったのか。
しかもその存在は文献記録が残るのみで絶滅したものとされていたが、偶然生じたギャップによる日照の変化によって埋土種子が発芽しその実生が2007年に発見されたものだそうだ。
現在増殖し多くの株が園内に植えられていた。 このトラノオスズカケ、草本学にも造詣の深かったエレキテルの平賀源内が高松藩お抱え当時ハマクサギなどと共に郷土の珍品として持ち込んだものとの由来説が有力視されているとか。
その他、初代白金御殿の館を取り囲む土塁跡、往時の回遊庭園を偲ぶ樹齢300年のマツ、エノキ、ムクノキ、モミジの大木など見どころ満載だった。大都会のど真ん中でこれほど生物相の豊かな森を維持し、更にその自然変移を記録し追って行くことは現在に生きる世代の責務なのかも知れない。