経緯 (既存計画)

平成11年9月と11月に「森づくりボランティア募集」のお知らせがあるまでに、以下の6つの計画が東京都で検討されてきています。

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生活都市東京構想 – 平成8年度

・生活都市東京の創造への取組みのうち「快適な住まいと生活空間」の重点事業

・「環境と調和した循環が他社会の形成」で、都民参加による緑のネットワークづくり を提唱

・「22世紀の都市の森づくり」は、”都立公園”を舞台に、都民参加による都市の緑の保全・ 創出の仕組みづくりを行う。

・中央防波堤内側埋め立て地や神代植物公園において、都民が 100年かけて 多様な樹種からなる森林をつくり、東京のシンボルとなる巨樹を育んでいきます。

22世紀の都市の森づくり基礎調査 – 平成8年度

・10の森のテーマ抽出を行い、テーマ・イメージワード・イメージ図・植栽パターン等で表現

・神代植物公園は「巨樹の森」に設定

●巨樹の森

・巨木を育成するため土壌条件の整備が必要で、土壌基盤の入れ替えも検討

・苗木は、1.5m程度のものを植える。

・単木あるいは、3〜5本を修景的に植栽

・見映えがするような樹形や紅葉、新芽の美しい樹木を選定

・森の場合、3,500本/ha程度の密度で植栽

・除伐・間伐により 100年後には、300本/haを目どころとする。

・50年後の間伐が進んだ時点で、複層林化を図るため、上層木と同一樹種の下層目を植える。

・植付けの苗は、下刈りの識別し易さを考慮し、1.5〜1.8mが望ましい。

初期成長が早い樹種、陽性樹種の植栽を1,500本/haとすると、15〜20年前後で 700〜1,000本程度になりと思われる。 この時に約半数を間伐し、350〜400本を 30〜40年を目標に 30〜40cmの大径材に育成する。

●神代植物公園で展開する巨樹の森

・既開園部・既計画との調和が必要

・既開園部の大木は、「巨樹」のイメージづくりの見本として活用できる。

・紅葉や新芽の美しい樹木を見本園的に植栽

・植物園にふさわしい樹木を選定配列植栽

・例) メタセコイヤ、セコイヤ、センペルビレンス、ラクウショウの比較検討

22世紀の都市の森づくり基礎調査 – 平成9年度実施

●巨樹の森

テーマ:

自然への郷愁・天空へのあこがれを想起させる森

イメージ:

摩天楼のごとくそびえたつ巨大樹木の林立する森

自然の偉大さ・強大さ・郷愁・自立・やさしさ・包容・冒険

樹種:

高さ幹周が巨大になる樹木

植栽方法:

人々が集まるような魅力ある巨木の苗を移植

サンプル林・テスト林的な位置付けで可能な範囲で巨木を植えてみる

苗木の植栽と 10m クラスの樹木の移植、100年後に樹高 35m 程度

園路沿いの列植や巨大の単木植栽も考えられる(1公園 1樹種)

●彩りの森

テーマ:

いろいろな色や形の葉を持つ落葉広葉樹を集めた森

イメージ:

落ち葉ひろいや落ち葉遊びのできる森

樹種:

落葉広葉樹 (カエデ、イチョウ、サクラ、ユリノキ、オーク、トチノキなど)

植栽方法:

樹高 0.5m, 6,000本/ha 程度で植樹。

高木密度は管理段階で適宜変更、 土壌の入れ替え、単一樹木の並木、混植

●神代植物公園で展開する巨樹の森

・神代植物公園の機能をより高める。

・多くの人に親しんでもらうための地域住民のアイデアを生かした森づくり

・地区の歴史・文化をいかした森づくり

神代植物公園東地区基本設計 – 平成9年実施

・神代植物公園全体の魅力アップにつながるような6つの基本方針を設定

・展示機能を充実する施設として、「22世紀の都市の森づくり」を位置付け

・東地区(9.0ha)の 1.0ha を 3つに分散配置

・樹種選定基準:(1)東京都、(2)本園内、に存在する巨樹のなかで花が美しいもの

・例) (1)イチョウ、ケヤキ、シイノキ、クスノキ、ユリノキ、ホオノキなど

   (2)ユルノキ、モミジバフウ、ケヤキ、ヒマラヤスギ、トチノキなど

・植栽方法:複層林型 (外周林)、疎林型 (レクリエーション)、単木型 (ランドマーク)

22世紀の都市の森づくり実施調査 – 平成10年度

・神代植物公園の魅力の向上と公園と利用者の新しい関係づくりを目指した5つの基本方針を設定

・「巨樹の森」「彩りの森」をテーマとして設定

・樹種:神代植物公園内にある巨樹、東京都内にある巨樹が計画地に適するかどうか検討

・配植:平面構成 (規則的一様、ランダム、ランダム集中)、階層構想 (管理を行いながら 階層を構成していく) を検討

・植栽密度:目標形態、ステージ計画で育成管理を行いながら検討

・植栽基盤:地下 10mまでローム層、その下層 2〜3mは礫層で排水もよい

・有効土層圧:h=1.2m以上、表層は巨樹成育を目指しルーズな状態を維持

神代植物公園東地区実施設計 – 平成10年度

・平成11年度整備する面積(約6,000m2)を設計

・そのうち本事業計画予定地は約 1,000m2で、高低差 3m程度の盛土を行う。

・計画予定地は、園路に取り囲まれており、休憩施設が隣接している。

22世紀の都市の森づくり準備スタッフ募集 – 平成11年度

平成11年 8月23日

参加しませんか! 100年の森づくり

  〜22世紀の都市の森づくり〜

 都立公園を舞台に都民と企業、東京都との協働により、企画・植樹から育成・管理までを 22世紀までのおよそ100年という時間の中で、世代を重ねて展開し、地域のシンボルなる森や巨樹を創出します。

 平成11年度は神代植物公園で森づくりを行うグループを立ち上げます。 森づくりグループの核となって活動する準備スタッフを募集しますので、 下記のとおりお知らせします。

(都ホームページより)

22世紀の都市の森づくりグループ参加者募集 – 平成11年度

平成11年 11月1 日 (広報東京都、東京都ホームページ、市報ちょうほ、市報みたか)

神代植物公園において、都民と企業、東京都との協働で「森づくり」を行う。

都民参加の緑づくりとして都民がつくり・育て・利用する新しい公園像の実現を目指す。

(都ホームページより)